ソフトバンク ホワイトプラン導入から現在までの歴史

ホワイトプランが改悪される前に、現在のホワイトプランの特徴を再度確認しておきたいと思います。そしていかに画期的だったか、そしていかに変貌していったかを共有したいと思います。(ここでは便宜上「ホワイトプラン」として書いていますが、正確には「新スーパーボーナス」に関する内容もまとめて書いています。)

ホワイトプランの登場は?

2007年1月16日より開始(1月5日発表)されました。

なぜホワイトプランが提供されたの?

ホワイトプランが開始される数ヶ月前にゴールドプランというプランが発表になりました。実は2006年10月24日からMNPナンバーポータビリティ)が開始されるということで、他社からソフトバンクに変更してもらいたいソフトバンクMNP開始前日の10月23日になりもの入りで発表したプランです(実際に提供が開始されたのは10月26日)。ところがゴールドプランはかなり複雑なうえに、『0円』を大きくうたった結果、12月12日に公正取引委員会から行政指導(警告)を受けました。
それら一連の流れをうけて2007年1月5日に発表されたのがホワイトプランです。このプランはゴールドプランの混乱を経た後だけにとてもシンプルなプランとなっていておおむね好意的にとらえられました。一方でスーパーボーナス特別割引(現在の月月割)のような割引は難しくとらえられ、批判的な声もありました。
(参考:ソフトバンクのホワイトプラン「月額980円」の巧妙な仕掛け
ホワイトプランに大きなインパクトをもたらしたのは980円で深夜1時から21時までソフトバンク同士の通話無料でしょう。プライベートで多く利用したい時間が外されているとはいえ大きなインパクトを与えるものでした。そのころはまだドコモの家族間通話無料もなかった時ですからね(ドコモで家族間通話24時間無料が始まったのは2008年4月1日です)。

ホワイトプランの大きな変化

ホワイトプランは新規加入者の増加に大きな効果をもたらし、xxヶ月連続純増数No.1という宣伝を行える原動力となりユーザー数を増やしていきました。ところが、時間帯限定とはいえソフトバンク同士通話無料という手法は、加入者が少ない携帯電話会社(キャリア)だからこそできる戦略です。全員ソフトバンクユーザーになったら通話料が全部なくなりますからね。ソフトバンクARPU(ユーザからもらえる収入の平均)がドコモやauに対して極めて低く、この向上策が求められていました。お笑い芸人に1億円あげるイベントでパケット通信料を増やそうと頑張ってみたりしましたが、ついに限界が来たのか、昨年8月に「月月割」の対象から基本料金をはずすということになりました。ソフトバンクがいやらしいのは、これに関しては既存ユーザに影響がないからかほとんど周知が行われずにプレスリリースもなく、ひっそり改定(改悪)したことです。
この変更によって端末を一括払いで購入していた人は、月月割1280円の場合、ホワイトプラン基本料980円分が相殺されて毎月0円の支払いと300円(税込)分の無料通話分であったものが、2009年8月19日以降に契約した人は毎月980円の支払いと1280円(税込)の無料通話分ということで毎月980円分は必ず支払うことになりました。このころ行われたソフトバンクの決算発表で孫社長は「8円ケータイではなく,せめて980円は払ってほしい」と言っています。

そして今回発表があったようにホワイトプランに2年縛りの導入となります。この2年縛りの導入で気になるのが、
・2年契約の無料解除月に解約すると月月割が満額受けられない
・2年契約以外の申し込み方法がない

と言う点です。このあたりに関しては長くなってきたので、また別途書きたいと思います。
しかし今回の発表はちょっと厳しいですね。1ソフトバンクユーザとしてどうするか考えてしまいます...。

#直接関係ないですが、6月発売か?!と噂されてる次期iPhoneが漏えいしたとして話題になっていますね。本物かどうかはさておき次もソフトバンクから「のみ」発売されるかどうか気になるところです。