ホワイトプランの改悪で気になる負担増

昨日のブログで、新生ホワイトプランには以下の2点の課題があることを書きました。

・2年契約の無料解除月に解約すると月月割が満額受けられない

・2年契約以外の申し込み方法がない

大手サイトで詳しい説明記事が出たので、もうあえて私が書く必要もないですが、自分用のメモとして書いておきます。
ソフトバンクは「月月割」というドコモやauにない手法を取り入れています。これは簡単にいえば、機種ごとに設定された毎月の割引額という感じです。例えば現在942SHの月月割は2,000円に設定されています。ソフトバンクのオンラインショップでの942SHの販売価格は一括払いで85,920円、24回払いですと3,580円になります。この機種代金の分割3580円から月月割の2000円を引いた1580円をソフトバンクは『実質負担金』と呼んでいます。『実質』なのは、あくまで端末代金と基本料金以外の支払額『以外』にしか月月割は適用になりませんので、支払い額が1580円になるわけではないからです。例えばホワイトプランにだけ加入した場合、ホワイトプランの基本料金は月月割の対象ではないですから、端末分割:3580円+ホワイトプラン:980円=4560円が月の支払額になります。(パケット代や通話料などが発生していなければ月月割は適用されませんので。)実質1580円のはずが4560円払うことになっています。ソフトバンクと契約する場合はちゃんとこの点を理解しましょう。

そして2年契約がやってくる...

月月割は3か月目からの適用となっています(ちなみにケータイの分割支払いの開始も3ヶ月目からです)。ところがホワイトプランの契約解除月は25ヶ月目です。そして月月割は解約月の前の月までしか適用してくれません。
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ということで、2ヶ月分の月月割(上の黄色いところ)はもらうことができません。現在の942SHの場合2000円×2=4000円分のサービスを受けることができなくなります。これはちょっと問題な気がします。

iPhoneでも同じことがありました

実は1月までにiPhoneを購入した人ならほぼ加入していたのではないかという『iPhone for everybody』でも同じことがありました。私も加入しているこのサービスは、2年契約を前提に割引があるというものなのですが、購入時にこのサービスに入った場合、上記例と同じく無料で解除できる月に解約すると月月割は2ヶ月分うけられないことになります。ただこちらの場合は基本料金ではなくてサービスなのでまだ仕方がないかなとは思うんですが...。
(参考:2年契約でiPhone 3G 8Gバイト版が実質0円──「iPhone for everybody」キャンペーン

基本料金なのに2年縛り?!

ドコモやauの場合、ファミ割MAX50のように基本料金の割引を前提に2年契約をするため、基本料金の割引が不要であれば2年契約をする必要はありません。ところが今回のホワイトプランの改変後は、契約する場合必ず2年契約をする必要が出てきてしまいます。ドコモもauもほとんどの人が2年契約で契約するとは思いますが、選択の余地なしというのはつらいですね。

ちなみにケータイ端末の価格なんですが...

942SHのオンラインショップの販売価格は85,920円です。ところがドコモで発売されている、ほぼ同スペック/同形状のSH-02Bのドコモオンラインショップ販売価格は57,078円です。(街中では最近は安くなって32928円ぐらいのようです)つまりソフトバンクは月月割を無償サービスのように提供しているわけではなくて、いくらかはあらかじめ端末価格に上乗せされているのです。
ちなみに単純にこの価格差を24で割ると1202円となります。だから実際の月月割は2000円ではなく800円といえるかもしれませんね。
2年契約を必須とすることで端末価格を下げたり、昨年auがよくやっていた1万円キャッシュバックのような販売施策をやりやすくなる可能性はあります。逆にこのような施策がなければ、2年契約をしてまで加入する価値があるか微妙な気がしています。

(参考)ソフトバンクの新ホワイトプランが“改悪”にしか見えない理由