新型iPod nanoでAppleは大失敗か? 〜SONY WALKMANの大逆襲〜

先月は新型iPod nanoが、そして今月はWALKMANの新型が発売され(Aシリーズは11月)音楽プレーヤー秋の陣が始まりました。これからクリスマス、お正月、卒業入学の時期に向けてこの2大陣営で熾烈な販売競争が繰り広げられることでしょう。

今回のモデルチェンジで大きな点は、

iPod nano

- カメラが非搭載に
- ボタン操作からタッチパネル操作へ
- 更なる小型化
- クリップ形状
- 音楽再生最長24時間

WALKMAN

- Sシリーズにもデジタルノイズキャンセラ―機能を搭載
- 角が丸くなり持ちやすいデザインに
- ちょい聞きmoraなどの新機能に対応
- 音楽再生最長50時間(ノイズキャンセラ―利用時:40時間)

といったところでしょうか。なんといっても大きいのはiPod nanoからカメラがなくなったことでしょう。静止画が撮影できず動画のみだったとはいえこれを目当てに購入していた人も多かったと思います。またタッチパネル操作になったものの画面が小さくあまり使いやすいとは言えません。小型軽量化され画面も小さくなったが故に価格に対して少し安っぽい印象もあります。

一方WALKMANですが、こちらは正常進化と言うかあまり大きな変更はなくデザイン面では若干の修正にとどまっています。ただ何といっても大きいのがノイズキャンセラ―機能をSシリーズに搭載したことでしょう。この機能は電車で通勤、通学する人にとっては大きな武器です。また語学学習に適したモードを用意していることから子どもが親にねだるときにもねだりやすいかもしれません(笑)

価格はiPod nanoWALKMAN Sシリーズどちらも現在、8GB 13800円、16GB 16800円程度の価格で販売されています。ポイント還元はWALKMANは10%、iPod nanoは5%、iPod nanoApple社の意向でAmazon以外のネットショップ(ヨドバシ、ビックカメラヤマダ電機など)では購入できません。(AmazonではWALKMANはポイント還元ではなく10%程度値引きされているようです。)

もともと音質面ではWALKMAN有利と言われている上に機能面でも上回った感のあり、スペックダウンしたように見えるiPod nanoは厳しい立場に置かれることでしょう。APPLEとしてはiOSのエコシステムの面からもiPod touchを購入して欲しい意図がうかがえます。WALKMANiPodという戦いではiPod touchの売れ行きからいい戦いになりそうな気がしますが、iPod nanoが売れるか?と言われると正直厳しい気がします。iTunesの資産からWALKMANに移行しづらい面もありますが、iTunes経由で購入した曲でなければドラッグアンドドロップWALKMANに転送できるようになった現在、あなたはどちらを選びますか?
SONY WALKMAN
iPod nano