携帯向けマルチメディア放送にドコモが参入へ

アナログテレビが終了する来年7月以降に、その電波帯域を利用する新たな携帯端末向け動画サービスについて、NTTドコモ、フジテレビ、伊藤忠商事などが設立した「マルチメディア放送」に電波利用の権利が与えられることになるました。

これはMediaFLOを推進したKDDIを中心とした「メディアフロージャパン企画」と争っていたものですが、事業性の評価のほか、MediaFLOが評判があまり良くないクアルコムの技術であり、ドコモが推進したものが国産技術であることも影響しているのではないかと思います。そのため日米摩擦にならないように総務省も慎重を期していました。

日本の技術を採用したことで、またガラパゴスという人が出てくると思いますが、地デジ技術のISDB-Tも南米などを中心に輸出ができており、国産技術を普及させるということも必要だと思います。「ガラパゴス」という人の中には、自分たちの利権を守りたいがためにこの言葉を都合よく利用して批判している人もいるので、あまりその言葉だけに流されないほうがいいと思います。

さて、この新しい放送は2012年春の開始予定です。ワンセグより高画質でいろいろなモバイル端末で見ることができるようになる予定です。また楽しみが増えますね。

携帯マルチメディア放送、電監審は「mmbiが適当」と答申
[詳報]携帯端末向けマルチメディア放送、電監審はNTTドコモ系のmmbiが適当と答申