ソフトバンクHTC Desireの発売終了へ

ソフトバンクが販売する「HTC Desire」(X06HT)が来週29日の予約を持って販売を終了するそうです。発売開始から約3ヶ月、この間ずっと品薄状態でした。この扱いを考えるとどうも納得しがたい動きに見えます。

というのもこれが発売された4月初め、ドコモでは4月1日にXperiaが大々的に販売されました。Xperiaは予約が10万台規模になるなどドコモでは空前の予約規模だったようですが、一方でAndroidのOSのバージョンが1.6であることがマイナス面で取り上げられていました。
それに対して「HTC Desire」のバージョンは2.1。Android OSの機能差はそれなりに大きなもので、ソフトバンクもここを重点的に宣伝していました。
さてソフトバンクとしてはiPhone一辺倒な状況ですが、スマートフォンソフトバンクのイメージを確固たるものにしたかったのでしょう。海外からそのままの状態で持ってきたような「HTC Desire」を宣伝はしたものの販売数量はきわめて少ない状態で、3ヶ月で販売を終了するに至りました。
しかもXperiaが秋にOSのバージョンを2.1に上げると発表しているので、「HTC Desire」も秋に2.2へアップデートすると発表するなど最後も意地を見せることを忘れませんでした。

結局この端末はドコモより先を走っているということを言うための宣伝材料として使われただけで、これにかかるコストは宣伝費ということになるのでしょう。Appleとの契約でiPhoneをたくさん販売しなければいけない状態なのだと思いますが、こういうことを繰り返しているとやっぱり顧客イメージが悪化するのでは?と危惧してしまいます。

「HTC Desire X06HT」 7月29日で予約締め切り、販売終了へ
「HTC Desire X06HT」 のMMS対応とAndroid 2.2へのアップデート予定を公表

【追記】
こんな記事を書いた後に、ディスプレイ仕様を有機ELからTFT液晶に変更した「HTC Desire X06HTII」が発売されることが発表されました。なんでこれを受け付け終了と同時に発表しなかったのかが気になります。そしてソフトバンクAndroidに対する姿勢はこれの販売方法を見てからもう一度検証してみたいと思います。
ディスプレイをTFTに変更した「HTC Desire X06HTII」